2019/10 参議院埼玉選挙区補欠選挙

   - 消極的支持か 棄権か -

参議院埼玉選挙区補選は、大方の予想通り上田さんの圧勝となりました。
上田さん有利で無投票になりそうなところに立花さんという強い個性の持ち主が立候補し、どのような選挙戦になるか注目されましたが、選挙期間中に立花さんのギブアップ宣言ともとれる海老名市長選出馬表明もあり、一気に関心が失われたようです。投票率も20%そこそこで低調な選挙となりましたが、有権者の投票行動はどうだったのでしょうか。
      ★選挙前の記事「とある選挙の候補者目録」もご参照ください。

最近の選挙での、埼玉県における各党派の得票数(単位:万票、端数切捨て)を表にしてみました。
黄色セルは当選者あり、グレーセルは当選者なし。太枠で囲んだところは推薦・支持など共闘体制を示しています。また、諸派/無所属欄は複数の候補が立候補している場合、それぞれの得票数を「+」で並べています。

7月の参議院選挙では、与党の自民党・公明党はあわせて130万票程度、野党系では国民民主党・立憲民主党あわせて70万票を獲得しています。与野党ともに支援した上田さんが今回獲得したのは106万票で、130万票+70万票の政党支持から見ると半数程度にとどまっています。この差の94万票は有権者の約15%にあたり、参議院選挙で既存政党を支持した層は、投票率を15%押し下げたことになります。共産と維新の支持層もそれぞれ30万票、20万票あり、これを加えると約24%で、投票率の低下分(今回20.81%、参議院選46.48%)にほぼ匹敵します。

一方の立花さんですが、参議院選挙や知事選のN国の得票から10万票の上積みをしていますが、得票数は有権者の2.6%(16万票/612万人)で二者択一の選挙にしては少なく、有権者に選択肢を示したとはいえない結果となりました。

上田さんは既存政党支持層の棄権を引き留めることができず、立花さんは無党派層の支持を掘り起こすことができず、投票率低下に拍車をかける寂しい選挙となりました。